盆栽こと始め
さて、遡れば小学校三年生ぐらいからでしょうか? 私には山で拾った実生を植えて育て、山や公園に無作為に戻すという傍迷惑な奇癖があります。
趣味というほどには熱中せず、しかし大きく育った椚や楓にはそれなりの愛着を以て接しています。基本的に植物は好きなので、趣味で育てているクリスマスローズなどと同じ、園芸の一環というような気分でしょうか。
それにしても、葉や枝を整えるわけでもなし、只無作為に樹を大きくして手に負えなくなったら山に帰すだけではあまりに能がないので、もう少し正しい体裁に沿ってやってみようかと思い立ちました。
体裁に沿った木の育て方――要するに、盆栽です。
人並みの知識があるわけでは無いのですが、ぐねぐねと美しく曲がった枝などを眺めるのは実に好みですし、畑に植える苗や苗木を買い求める時も、立派な盆栽があるとつい足を止めて眺めてしまいます。
現在はプチ盆栽なるものもブームということですし、簡単な小さなものからじわじわ始めて行こうと思い立った次第です。
ということで、まずは二株。
楓の苔玉風
柊南天と紅葉の寄せ植えです。
苗は、庭の隅に自生していた小苗、用土も苔も鉢も全部家に転がっていた原価0のプチ盆栽です。本植えにはまだまだ時間がかかりそうですね。
それから、盆栽ではありませんが、親戚からもらったソテツの種をバーミキュライトに植えこんでみました。発芽を早めるために殻の部分は丁寧に取り除きましたが、中身が剥き出しなので腐らないか心配です。
盆栽のぼの字も残っていませんが、アボカドの種の水栽培です。
アボカドは私の大好物なのですが、種は割合簡単に水栽培で発芽させることができるということなので、ペットボトルを切った簡単な器で様子を見ています。
南国の植物だからか、冬の間に仕込んだ種は全部傷んでしまったのですが、7号?ぐらいにして、やっとまともに発根を始めました。隣の8号も発根を始めています。
このまま育てば、観葉植物として鉢に植えこんで楽しもうと思ってます。
さて、素人丸出しの盆栽ですが、自分で育つのを見て楽しめるものをじわじわ仕込んでいきたいと思います。コンセプトは、原価0円実生仕込みで!
藤原忠行顛末記
ブログを開設したのはいいのですが、放置するのも何なので、機能テストついでに写真を上げたりしてみます。
昨年の11月の話になりますが、私が保管していた田舎の脇差の話などを少々。
写真は、我が田舎、佐伯市弥生町の蔵から出た錆身の脇差。
長らく私の押し入れの奥に封印されていたのですが、居合の師に目釘を抜き方などを習い、分解してみることに。
すると、茎に「藤原忠行」の銘を発見しました。
すわ名の在る名刀か! という思いもありましたし、刃物が錆びたままなのは非常に悲しいので、貯金を重ねて、思い切って研ぎに出すことにしました。
研ぎに出すと言っても、幾つもの手続きが必要です。
まず、発見届けを地元(佐伯市)の警察に提出。
存在は親族一同ずっと周知のものでしたが、つい先日見つけたように警察には報告。
田舎の箪笥などに刀がしまいこまれていることはよくあるらしく、とりあえずつい先日見つけたように話すことは恒例らしいです。
それから、大分市で開かれる刀剣審査会で、美術品登録を取得。
刀剣審査会の開催日は平日、そして開催場所は県庁。今の職場じゃないですか!!!
審査会当日は幸運なことに天気は崩れがち。
傘にすっぽりと包んで持ち込み、昼休みに審査会に提出しました。
偶然ですが、行きのエレベーターに鑑定士の先生と二人っきりで乗り合わせました。
やっぱり、その時は初対面で、鑑定士の方とは知らなかったのですが、やっぱり物腰が違うんですよ。居合の高段者の先生とお会いする機会は何度もありましたが、背筋の伸び方がそっくりで。
刀は持っていらっしゃりませんでしたが、「あ、これは関係者だ」とピンときました。
その先生に、「江戸後期の豊後刀です」との鑑定を頂き、「研げばいい刀になりますよ」とのお墨つきまで頂きました。
期待高まる!!
全体図
藤原忠行の銘
鍔・柄・はばき・切羽・目釘
研いでやろう! と思って思い立って、一番苦労したのが、研ぎ師の先生の連絡先でした。
大分の竹町商店街に「刀剣研ぎ」なんて看板は、勿論ありません。
インターネットを探せば、それは、有ります。見つかることは見つかるのですが、どうも風情がない。
そりゃあ現在貴重な研ぎ師さんですが、刀を送って相場のお金を振りこんで、というのはどうも風情がありません。
値段も脇差で10万以上と非常に高額で、依頼するのを躊躇っていました。
で、いつもの如く居合の師に相談したところ、大分にお住まいの研ぎ師の先生をご紹介いただけることになりました!
臼杵市にお住いの研ぎ師の先生のお宅は随分山奥で、先生もお会いするのは10年ぶりぐらいとのこと。
何度も迷いながら辿り着くと、「庵」と形容するのが相応しいような、素敵なお住いでした。
奇しくも、刀を発見した弥生の実家そっくりの県南の山奥、苔むした石灯籠並ぶ美しい旧家。
研ぎ師の先生はご高齢ながら矍鑠とされた方で、相場より遥かに安く研ぎと白鞘の製作を請負って下さいました!
そして、一月後、見違えるように美しく研ぎ上がった愛刀が!
手入れの仕方を教えて頂き、(打ち粉まで頂いてしまいました!)藤原忠行の来歴などを教わりました。
私の田舎からはこの脇差の他に、長刀の鞘も別に出ているので、少なくとも過去にはもう一本刀があった筈なのです。
一本戦時中に出征に行く方に渡し、その方が戦地で無くしてしまったという話は聞いていたのですが、他にも無いのか非常に気になるところです。
集落にはまだ放置されてる刀がありそうですし、また錆身の刀を入手できた時には、是非先生に研ぎをお願いしようと考えています。
白鞘と刀(はばきは元々あったものです)
全体図。研ぎ師の先生には刃紋が奇麗に出たと言って頂けて歓喜しました。
私は、基本的には刀は振ってなんぼの実用品と考えていますが、これは祖父の形見の品でもありますし、丁寧に手入れをして保管しています。
とりあえず仏壇に供えて、手を合わせておきました。
次は刀掛の鹿角を探そうと思っています。現在弥生の道の駅では鹿角が山ほど売りに出ていますし、実家の近くの方が罠で山程鹿を取って、頭を畑に埋めているのも発見しました。
新種の作物のように鹿の角が土から頭を出してる光景は中々シュールです。
出来上がった頃に、安く譲って貰えないか交渉にいくつもりです。
まだまだ手つきは拙いですが、時折刃に打ち粉を滑らせるのが日々の楽しみです。
つれづれなるままに日暮し。
と、いうわけで特に書くことも無いのに初めてみましたHatenaBrog。
エイプリルフールですが、とくにジョークを飛ばすことも無かった詰らない一日です。
Diaryの方は一年以上放置しているので、こちらも特に書くことはないかと思いますが、何か用途があれば使ってみようかと思います。
日々のつまらない呟きは脊髄反射的にtwitterに流してるし、根を詰めて書いたものは別所に落としてるので、本当にここは使い道が見つかりません。
何か良案あれば宜しくお願いします。
最近のWEB漫画とか。
自分の中で究極至高のWEB漫画である
■Web漫画 胎界主
が、毎回順調に面白くて日々の糧となっているのですが、
■【ネタバレ】無料web漫画『胎界主』のスレ
こんな感じで大手アルファルファモザイクで取り上げられててびっくり。
私もこのスレにはたまに書き込んだりもするのですが、それにしてもこの内容を理解できる一般人など皆無と思うのですが、よく取り上げたものです。
これを機に胎界主を読もうという方も居ると思いますが、その大半は面白くなる前に挫折するのでしょうね……。
■『胎界主』第二部第五話『封印場(1)』 - スパイシー・スパイシードロップ
こんな感じで深く考察をされている方も。とりとめもなく雑文を書き散らしているこのブログですが、胎界主の考察を書けば私も相当色々書ける気がしてきました。
>【胎界主は読みづらいから人に勧めにくい問題】を解決してくれる人がいたら、ノーベル賞あげるよ!(頭悪い発言
>初読みも雰囲気が楽しめて良かったけど、やっぱり「理解してからの再読」が肝だと思うのだけど、「何度も読んで下さい」なんてひどいこと言えないし、
>あぁああもう私はどうすればいいんだよぉおお!
禿げ上がる程同意。完膚無きまでに同意。
ついでに、最近読んで面白かった漫画完結編。主に新都社。
■戯画バイトTOP
短編(中編?)作品としては、過去トップクラス。
ネタバレは避けますが、変化球に見えて直球な超名作です。
■Happy Life
大傑作。最初はペイント手書き系のネタ漫画かと思いましたが……。
同作者による世界観をリンクした『ヒトクイ』も絶賛連載中。
ついでに。
- 作者: えのきづ
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- メディア: コミック
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琴浦さん、買っちゃいました。サイトで散々散々お世話になっていますので。
序盤を修正したのみかと思ったら、ほぼ全部に手が入っていてびっくり。今の丸い絵柄もいいけど、初期の尖った線も思い出補正でいいかなあ、と。
■ENOKIX(琴浦さん漫画) by enokids
■ やべぇサイト見つけたwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 旧・ニコニコVIP2ch
どんなキワモノサイトかと思いましたが、なんだ、
■Geoffrey Lillemon
じゃないですか!
ぴろぴと氏のリンクから10年前に通過した場所だっ!
■すくいぬ アフリカって何で文明レベルが上がらないの?
米欄も含めて非常に興味深いです。
単純な歴史的縦割りでも、文化的横割りでも病根を突き止めることは難しい。解決することはもっと難しい。
オイレン4巻の、アフリカ合衆国を作るのが夢というCIAの人やアダー神父のエピソードを読み返すと感慨深いです。
カメムシ料理!
カメムシは食べられるらしい、という話は前々から聞いていたところです。
タガメなどは東南アジアでよく食べられていますし、陸棲カメムシもそれなりに食することができるとのこと。
昔タイに旅行に行った時の最大の心残りが昆虫料理を食べなかったことなのですが、近年我が家の庭のピーマンにカメムシが大量発生するようになったので、
■@nifty:デイリーポータルZ:カメムシはパクチーの代わりになるか
こんな記事を見つけたこともあり、駆除ついでに美味しく食してやろうと一念発起致しました。
我が家の庭のピーマンにびっしりついているカメムシ。
ナス科植物が好みなのかと思いましたが、トマトやナスには全く付かず、ピーマンにのみ群生しています。種名は未同定ですが、所謂典型的なカメムシこと、アオクサカメムシとフォルムがほぼ同じなので、カメムシ目カメムシ科には間違いないでしょう。
タッパーの中に捕まった憐れなカメムシたち。
虫の本能か、ピーマンの枝を振るとポロポロと足を縮めて落ちてきます。
そこを下から掬うようにキャッチ。逃したのは一匹づつ拾い集めます。
獲れたてのカメムシは逃げ出そうとするので、タッパーの蓋を閉じて弱らせて、水洗いしました。
水気を切り、小さなフライパンに油を敷き、軽く揚げるようにサッと炒めました。
できあがり。
元々1cm弱の小さなカメムシでしたが、炒めるともっと縮んでしまいました。
結構苦労して捕まえたのに、鳩の餌程度の量になってしまい、少し残念。
炒めたことでお腹の部分が膨らみ、シルエットはなんだかアブラムシのようです。
炒めている時から、香ばしい匂いが立ってきて、素材の味を大事にするため塩で頂くことにしました。
……しゃく、しゃく、と桜海老のような食感。
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意外といけるではありませんか。
個体が小さすぎて、食べ応えがありませんが、悪くない味です。
サクサクといけて、酒の良いつまみになりそうです。
量が少ないのであっという間に食べあげてしまいました。
他に食べられる昆虫というと、セミの幼虫やカミキリムシの幼虫(テッポウムシ)などですが、どちらの稀に我が家の庭でも発見できるので、是非味わってみたいものです。
カメムシは毎年駆除していますが、こうやって食べてしまえば駆除と食材集めで一石二鳥、なんとなくエコロジーな感じでいい感じですね。